葬式や葬儀で扇子を使うのは、マナーとしてどうか?おかしなことなのか?
こんな疑問を持ったことはありませんか?
結婚式などの祝い事、慶事の席では扇子を持つことが一般的であり、よく見かけますが、葬儀や葬式の場合、はたして扇子は使って良いのか?どんな色の物を使うべきなのか?など、お送りして行きます。
葬式では扇子を使ってはいけないの?
葬式や葬儀に参列する際、扇子は用意するものなのか?それとも持ってはいけないのか?どっちなんだろう?と、頭を悩ませていませんか?
結論だけを先にお届けすると、葬式や葬儀では扇子を持つ必要はありません。
扇子を持たなければいけないマナーはありません。
しかし、扇子を持たなければならない場面があります。それは以下の通りです。
- 風習により必要な場合
- 暑さが気になる場合
- 宗教上の理由
風習とは、家柄もあるでしょうし、その地域独特の風習もあるでしょう。こればかりはその風習が活きる土地で無くては分かりません。
その為、他所から嫁いできたお嫁さんなどは、不手際がある場合もあり、弔事の際は事前に確認しておくことをオススメします。
宗教上の理由から扇子を使う場合があります。神道では、女性の死装束として扇子を持たせます。
夏場に行われる葬式や葬儀の場合、暑さ対策で扇子を活用します。
この様に、マナーとして別に扇子を持つ必要はありませんが、持っても良い場合もあり、この辺は下調べを行っておくべきでしょう。
葬式や葬儀で使う扇子はどんな物がオススメなの?
葬式や葬儀では、黒や濃紺などの服装を着るものですが、扇子にも同じ傾向が言えます。
それは、黒色で仕上げられた扇子を用意すること。
男性物の扇子は、単色でサッパリした物も多く、普段から黒色の物を使用していても違和感はありません。
しかし女性物の扇子は、華やかな物が多く、それをそのまま葬式で使うことは心象的によくありません。
その為、葬式や葬儀で扇子を活用したい場合には、黒色の物を用意しておくべきでしょう。
ちなみに、慶事・弔事を2本セットにした物を販売しているケースもありますので、困った時にはセットになったものを購入しましょう。
なお、弔事用の扇子は使用後に処分する人もいるそうで、様々な処分方法があります。この辺は地域や風習に従うべきだと思います。
葬式や葬儀で扇子を使う場合は、そうした風習がある地域である可能性が高いので、処分方法に関しても倣いましょう。
葬儀や葬式で扇子を活用するなら?
葬儀や葬式に扇子を活用するなら、どのような活用方法があるのか?定義してみましょう。
一つ、オリジナル扇子制作の専門店として、ご提案出来ることは、粗供養品の一つとして、個人の好きな言葉や生前に詠んだ句などを印刷した物を作ることでしょうか。
これなら、自然に扇子を活用できますし、何より受け取って気分を害するものではありません。
また何より、個人を偲ぶ上で、想い出に残る物があるのは良いことだと思います。
ただ葬式や葬儀は、突然に行われるものですし、喪主様をはじめ、親族の皆様はきっと気が動転している中で過ごすことでしょうから、オリジナル扇子を用意することは難しいでしょう。
そこで日を改めて、挨拶などを行う際にお配りするのはいかがかでしょうか?
葬儀や葬式と扇子の関係についてのまとめ
最後にまとめます。
葬式や葬儀に参列する際、扇子を持つ必要はありません。また、そうしたマナーはありません。しかし、風習や宗教などの関係で扇子が必要となる可能性もあります。
色は黒が基本です。ワンポイントでその他の色を加えるにしても、白などのおとなしめの色調を加えましょう。
また、葬式や葬儀に使用した場合、風習などで処分が必要な時は、きちんと処分方法を確認しましょう。
扇子を葬儀や葬式で使用するなら、粗供養品として贈る、もしくは日を改めた挨拶の時にでもお使い下さい。
ちなみにこの時、扇子を配るのはごく近しい人だけでも構いません。
この様に、葬式や葬儀に参列する際は、事前に慌てないように、きちんと情報を収集しておきましょう。