扇子と大相撲は意外と繋がりが深いのはご存知でしょうか?
大相撲が開催される15(開催日数)×6(場所数)=90日間の中、必ず毎日使われるものですし、使われる回数は90回どころではなく、その何倍もの頻度で使われています。
しかもそれは観客席に目を移すわけではなく、運営側でそれだけの回数が活用されているのですから驚きではないでしょうか?
こうなると繋がりが浅いとは言えず、深くそれも無くてはならないとまで言える存在なのではないでしょうか?
というわけで今回は、扇子と大相撲の関係についてご紹介します。
扇子がなくては取り組みが始まらないようです・・・
大相撲中継を見ているとお気づきかと思いますが、取り組みが始まる前に力士を呼び込む必要があります。そして力士を呼び込み、観客に次の取り組みを行う力士をご紹介する、呼出と呼ばれる人がいること・・・ご存知ですか?
この呼出さん、実は扇子を持って力士の名前を呼び出しています。でも、何故持っているのでしょうか?
呼出さんが扇子を手にしている理由
呼出さんが力士を呼び出す際、広げた扇子を顔の前に置いている姿をご覧になったことはありませんか?
あれは呼出さんが声を発するに伴って、飛ぶ可能性があるツバを土俵に落とさない、飛ばない様に配慮しているためです。
たったそれだけの作法ですが、奥ゆかしさとキメ細かさが見て取れ、完成された美を感じさせてくれます。
ちなみに呼出さんは、各相撲部屋に所属しており、場所の開催中以外にも様々なお仕事があるようです。土俵の整備などは大切な仕事ですし、呼出さんの大切な仕事の一つです。
もちろん、毎月のお給料ももらえますし、勤続年数+成績により昇格もしていきます。なお呼出さんの定員は45名で、義務教育過程の修得は必要です。相撲は好きだけど力士にはなれない人は目指してみてはいかがでしょうか?
お客さんは熱気が暑いから扇子を持っているのだろうか?
大相撲の巡業中、観客であるお客さんも扇子を手に観戦している姿を見ることが出来ます。
しかし、普段から扇子を使っている人ではなく、大相撲観戦だからと持っている人がいます。
その理由は現場にいなければ分かりませんが、ただ暑いから扇子を扇いでいると言う訳ではないようです。それは何故か?気になりませんか?
お客さんが扇子を持っている理由
大相撲が開催されている施設内は、当然のことながら空調設備が完璧です。夏は涼しく、冬は暖かく観覧できる様に万全の体制が整っています。
しかし、力士の熱気は凄まじく、土俵に近い観客席では暑いとさえ感じることもあります。この時、暑いから扇子を使う。これが第一の理由です。
そして第二の理由。
本場所中はさすがに難しいでしょうけど、贔屓の力士にサインを貰う時、扇子に書いてもらう人が多いようです。扇子は色紙よりも持ち運びがし易いですし、紙と比べて趣があります。
力士の皆様も紙にサインくださいと言われるより、扇子であれば自分で書いた文字もより力強く見えるでしょう。
サインを貰うことを考えると、扇子は無地の物、しかも白地の物をお求めいただければと思います。また、サイン入りの扇子を飾る際は飾り台をご使用下さい。
大相撲と扇子の関係性を見てきたまとめ
大相撲は1500年以上の歴史があるとされる物で、神事から始まり、稽古、見世物と言う時代を経て、興行として成り立つ現在の形となりました。職業が相撲取りという人が出てきたのは江戸時代の頃のようです。
扇子もまた古くから使われてきた歴史があります。平安時代には和歌を読む際、恋文を渡す際、そして顔を隠す際にと使われるアイテムでした。
双方とも、古くから日本の伝統として引き継がれてきました。だからこそ相性がいい!
大相撲グッズの中にも扇子を見ることが出来ます。そのグッズを片手に観戦する人もいらっしゃいます。
今後、大相撲の観戦に伺う際、扇子を手にして見るのはいかがでしょうか?
なお、当店では白無地の扇子はもちろん、扇子立ての販売なども行っています。できるだけお安く、複数本欲しいとお考えの際は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。