茶道のイメージを一言で表わすと、
難解そう・・・となります。
何がどう難解なんだ?と問われれば、
それは誤解を生む可能性があるため、控えさせて頂きます。
ただ、その中で言えることは作法ですかね。
お茶を点てるだけでも、色々と大変そうですから。
飲む時だって、これまた大変そうですから。
でも様々な点で、生活に利用していたりします。
例えば、お湯を冷ます作法や考え方。
この考えを元にコーヒーを淹れています。
熱湯を注ぐと、コーヒーの嫌な味が出ますけど、
ワンクッション置いて、お湯を冷ますと、
旨味をより味わうことが出来ます。
あくまでも私個人の好みの話ですけど。
また、扇子の扱い方も興味深いです。
当店はオリジナル扇子を制作する
専門店なので、扱い方一つとっても気になります。
そこで今回は、茶扇について色々をまとめてみました。
そもそもお茶席で何故に扇子を用いるのか?
お茶の席では極秘会談は行っても、
暑い暑いと扇子を扇ぐ姿は想像できません。
実際、茶道が確立した頃から、
お茶の席で扇子は扇ぐ為のものではなく、
茶席では常に持つ茶道具として認識されていました。
また、茶席なのに扇ぐために
扇子を使うことは禁じられていたそうです。
現代で言う、マナー違反ですね。
なぜ茶席に扇子を持ち込むのか?
公家の笏の様な物と捉えて、常に持ちなさいよ。
と言うのが理由みたいです。
・・・だから何で?って話ですが、
私が思うに扇子を持つことは、格式とか趣とか、
そう言った物を表わす小道具だったのではないでしょうか?
ただ、公家が笏を持っていた理由と、
まったく同じ理由で持っている人もいるかもしれません。
とは言え、それが作法であるとするなら、
それは作法なのです。
伝統的に残ってきた文化ですから、
変える必要はないですし、変わる必要もありません。
茶道においての扇子の使い方とは?
茶扇の使い方は流派により、様々な使い方があります。
しかし、代表的な使い方もあります。
それは立場を示した物です。
扇子の置き方に込められた意味
お茶を点てる前、客人への挨拶をする際、
扇子を自分と客人の間に置きます。
これは線を引く行為だと言われ、
自分がもてなす側であることを示します。
また、一歩下がった位置で挨拶する行為であり、
謙虚さを示すとも言われています。
茶道の美学がここに一つ存在します。
なお、この挨拶は1回のみのもので、
引き続きお茶を点てる際は行いません。
さらに、もてなす側だけではなく、
客人も扇子を携えています。
客人は定座する際、自分の後ろに扇子を置き、
自分が客の立場であることを示します。
決してどちらも個人を主張せず、
相手を思いやる・・・まさに日本の美学ですね。
ちなみに様々な人がお茶を点てる際は、
お茶を点てる時、定座につく時に、
それぞれに適した置き方をします。
道徳の時間などに茶道を取り入れてみるのは、
情操教育という面で良いのではないでしょうか?
茶扇の柄について オリジナル制作は可能なの?
茶扇のオリジナル制作はもちろん可能です。
それは当店でも承っております。
問題はどんなデザインにするのか?
どんな仕様にするのか?です。
どんなデザイン?
デザインに関しては、
流派やお好みにより変わってきます。
その為、この辺の細かな部分を
しっかりと詰めて頂ければ幸いです。
なお、オリジナル扇子は無地の物に親骨名入れだけした物から、
フルカラー写真を再現した物まで作成可能です。
どんな仕様?
素材に関しては、紙だけではなく、布も選べます。
また、扇の面積を短くした短地扇子もございます。
更に男性用(定番21~18cmほど)の大きさ、
女性用(通常15cm程のの大きさの扇子も制作可能です。
デザインにしても仕様にしても、
お客様自身がご自由に変更出来るため、
まさにオリジナル扇子となっております。
もし今後、茶道を始めのであれば、
そのスタートをキッカケにして、オリジナル制作しませんか?