扇子を日常的に使っていると、色々と気になる事が出てきますよね?
例えば、何で扇子は要だけ別の素材で作っているのだろうか?とか、骨に模様を刻む意味はあるのか?とか。
そんな気になる事の一つに、扇子の上部を留めている輪っかの存在があります。
扇子はきちんと閉じていれば、もしくは専用の袋に入れていれば、ふいに開いてしまうという事が起こりにくいです。
それなのに輪っかが付いていて、しかも扇子の上部を開かない様に留めています。
はたして、あの輪っかはなんなのでしょうか?何の為についているのでしょうか?今回はずばり、あの輪っかについて解説していきます。
扇子の上部を留めてある輪っかの名前は何?どんな素材がある?
オリジナル、既製品問わず、扇子を購入した時には必ず上部に輪っかがついています。その為か、ただのラッピングだとみなされ、あの輪っかは捨てられがちです。
なぜ捨てられがちなのか?と言えば、あの輪っかは名もない輪っかであると言う認識があるからではないでしょうか?
もし名前が付いていて、意味があるのであれば、きっと捨てられる事はないでしょうし、大切にされるのではないか?と私は思います。
では、あの輪っかは何と呼ばれる物なのか?ご紹介しましょう!
- 輪っかの名前は「しめ紙」
-
輪っかはしめ紙と呼ばれたり、帯と呼ばれたり、銀セメ(シメ)と呼ばれます。ここでは、しめ紙としてご紹介していきます。
考えてみればそのままの名前な訳ですが、きちんと名前があると言う事は、扇子にとっては欠かせない物である可能性が高いと思いませんか?
では今度は、しめ紙の素材に関してご紹介します。
- しめ紙の素材は◯◯か◯◯
-
しめ紙は紙と言っているだけあって、紙でできている事が一般的です。時には銀紙を用いる事もあります。
さらにゴムでしめ紙を作る時もあります。ただ、この場合は紙ではないので、帯と言う方がしっくりきますね。
紙を使用したしめ紙は、特別に思い入れを持てる物ではないかもしれません。しかし、銀紙やゴムを使った物であれば、何かしらの思い入れが生まれる可能性があります。
少なくとも、不必要な物であると言う認識はないのではないでしょうか?
続いて、しめ紙の大切さがもっと分かるお話をしましょう。
しめ紙の役割とは?扇子を長く使う上で重要な仕事をしている?
扇子は暫く使用していると、心なしか型崩れを起こします。また、開きやすくなったと感じたりもします。
消耗品である以上、さすがに使用感が全く出ない状態のまま、扇子を使い続ける事は出来ませんが、それでも日常的なケアはしていきたい物です。
そんな時に役立つのがしめ紙だとしたら、しめ紙を捨てられなくなりませんか?
- しめ紙の効果とは?
-
しめ紙で扇子の上部を留めることは型崩れを防ぐ効果があります。長いこと使い続けていると自然と型崩れを起こしてしまいます。
そんな時に役立つのが、しめ紙です。
もちろん、出荷時の型崩れを防ぐ効果がある事は言うまでもありません。
いかがですか?型崩れを防ぐと言われると、しめ紙を使わずに捨ててしまうのを躊躇しませんか?
今後、もし新しい扇子を手にした時には、しめ紙を大切に使うことをオススメします。
さて最後に、扇子はオリジナル制作して、扇面に美しいデザインを施すだけがオシャレな訳ではありません。
しめ紙にアレンジを加えることだって、オシャレであると言えます。
しめ紙をオシャレにアレンジ!手軽に出来る遊び心あるカスタマイズ方法
通常であれば、しめ紙はこんなものです。
※100均で販売されいた物。
どう見たってただの紙です。ただの紙を輪っかにしています。逆に考えれば、ただの紙でしめ紙が作れると言う事になります。
オシャレな扇子を考えた際、多くの人は扇面のデザインばかりに注目し、しめ紙について考える人がいません。
しかし、扇子を閉じている時だって、遊び心があった方が良いですし、誰も気にもとめていないからこそ、やる意味があります。
例えば、某エコロジーな飲料水のパッケージをしめ紙代わりに巻くとこうなります。
いかがですか?先程の一般的なしめ紙と比べ、オシャレに感じませんか?
しめ紙に関しては、もっと色々な使い道が残っている、まさに未開の地だと私は思います。もっと様々な使い方があって良いと思います。
スマホケースが選べるように、しめ紙にもバリエーションがあれば、もしくは自分でデザイン出来れば、扇子の文化ってまだまだこの先も伸びていきそうな気がします。
広告しめ紙でも良いですし、自分で手作りしたオリジナルしめ紙を用意して、本当の意味で人とは違う扇子をお持ちになりませんか?
手軽に自作してオシャレにアレンジする事が出来ますから、オリジナルしめ紙を作成して、扇子ライフを楽しんで頂ければ幸いです。