扇子を携帯する際は、どうするのが正しいのか?
普段から使い慣れていないものですから、
どう携帯するのが正しいのか、色々と考えてしまうものです。
しまって持ち歩けばいいものか?
扇子が傷まない様にするにはどうすればいいのか?
そもそも携帯してはいけないものなのか?など、気になります。
そこで今回は、扇子の携帯方法についてご紹介します。
定番から時代を遡った物など、お伝えできればと思います。
定番の扇子携帯方法はケースとバッグを併用するもの!
もっとも定番だと思われる扇子の携帯方法は、
ケースや袋などに入れた後、バッグやカバンに忍ばせる方法。
これであれば、持ち歩く時の負担を感じる事はなく、
扇子自体もしっかりと守ることが出来ます。
ただ、扇子をケースに収納した上、バッグに忍ばせると、
どこにあるのか?見つかりにくく、更には使う時に多少の手間がかかります。
この方法が定番とは言え、
扇子をケースとバッグに入れた場合に考えられることです。
この点の改善案を考えてみましょう。
- 改善案1『常に同じ場所に扇子を入れる』
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常に決まったポジションに扇子を納めることで、
バッグの中で行方不明になることを防ぎます。いつも固定した場所におけば、
取り出す時もスムーズに行えます。 - 改善案2『ケースを使わない』
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バッグの中から扇子を取り出した後、
すぐに使えるように、ケースに入れないのも手段の一つです。ただ、扇子を保護するためには布であれ、
プラスチックケースであれ、必要になります。その為、それらを使わずに出来る限り
保護が出来る様にする必要があります。
改善案を上手く取り入れることで、扇子が使いやすくなります。
準定番?扇子は着物と合わせて使った時の携帯方法!
扇子と言えば、着物との相性が抜群です。
やはり、どちらも日本の伝統的なものですから、見事に溶け込みます。
その為、現代では特別な場面でしか着物を羽織りませんが、
まさにそういう時、扇子を携帯するならどうするかをご紹介しましょう。
- 着物と扇子1『袂に忍ばせる』
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着物には袂と呼ばれる、袖部分に余裕があります。
昔であれば、ここに小判やら、
財布やらを入れますが、現代だからこそ扇子を入れると風情があります。扇子を袂にいれると、安定感は若干ルーズになりますが、
保護という観点で言えば、袂は柔らかい為、変に傷む事はありません。 - 着物と扇子2『帯に差す』
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例えば、刀のように帯に差すと、保護が良い携帯方法ではありません。
しかし、扇子を格好良く携帯するということなら、
この帯に差すと言うのはオススメです。使う時はさっと使え、しまう時はさっと差せます。
- 着物と扇子3『前衿に忍ばせる』
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前衿に余裕を持たせて着物を着るのは、
あまり美しいものではありませんが、扇子を携帯するには便利な余裕です。安定感のなさは、袂以上ではありますが、
取り出しやすさの面でメリットがあり、
気楽な携帯方法として、使い勝手が良いと言えます。
着物を着る際に扇子を携帯する場合は、
少し遊び心のある持ち方を楽しんで頂ければ幸いです。
現代的で気軽な扇子の携帯方法はこれしかない!
普段からバッグを持たない人、
着物を着る機会はない人、そんな人達にオススメなのがこれ。
後ろポケットに収納する方法です。
- 後ろポケットに忍ばせる扇子
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後ろポケットであれば、歩く際に邪魔にならず、
自分の動きを制限される事はありません。使いたい時に使え、簡単にしまえる、
とても現代的な携帯場所となっているのではないかと思います。問題と言えるのは保護の具合でしょうか。
座る時は取り出さないと危険ですし、
落としやすくもなります。使いやすさが向上した手前、
警戒すべき部分が下がってしまうかもしれません。その為、携帯中は常に扇子を差していることを忘れない様にしましょう。
後ろポケットへ扇子を差すのは、
ある意味ではベストなのかもしれません。
しかし一方で、もう少し大切に使って頂ければなーという思いもあります。
当店は扇子工場としてい、オリジナル制作を承っている専門店。
大切にお使い頂きたいと言う願いがあります。
そういった意味でも定番として挙げた、
ケース+バッグに入れての携帯が一番だと思います。