オリジナルで扇子を製作したいと言うお客様で、その完成がどのようになるのか気になると言う場合には、ご自宅などで激安に手作りして頂く事も可能であります。
ミニサイズではありますがちょっとした時間でリアルなせんすを完成できますので、イメージを明確にする為にもご活用下さいませ。
骨を用意する
開閉と持ち手を請け負う骨をまずは制作します。
厚紙、画用紙などを用意いたしまして、横幅を10cm。縦幅が9cmになるようにカットします。
横を10等分割するように、1cm幅で縦に切れないくらいに軽くカッターの刃先を当てて、後々手で切り離せる状態にしておきます。
切れ込みを入れた部分を目安にして、山折り谷折りと交互に折り畳んで行きまして、半分より上部の4~4.5cm程を細くなるように(本物の扇子の骨の様な形状に)まとめてカットして行きます。
最後に広げまして、始めに入れた切れ込み部分を切り離して骨が完成です。
扇面を用意する
入稿予定のデータを手作り扇子用に編集し、それを家庭用のプリンターなどで印刷した紙を利用します。
今回必要とされます扇面データは、一番外側の円弧の半径が8cm、内側の円弧の半径が4cmの物にされるとぴったりのサイズとなります。
紙の種類は、厚すぎだったり薄すぎであったりしなければどのような物でも良いと思います。
念の為に、格安な扇子を作成する場合に入稿して頂くファイルをコピーして、別のデータとして作りあげると安心かと思われます。
プリントした物を形通りにハサミなどで切り出して、上部1cm幅、下部0.5cm幅を目安として山折谷折りを繰り返していって完成です。
仕上げ
用意しました扇面の表側の一番右に、作成した骨を一本だけ糊などで接着します。
次に裏返して、表側に骨が貼られた部分を飛ばした2つ目から始める左側面に骨を次々に貼り付け、全て貼り終わったら余っている紙部分を切り捨てます。
糊乾燥後に折り畳んでみて、要の下部分が揃っていなければ少しだけ切って揃えると見た目が良くなります。
要を取り付ける為に千枚通しなどで穴を開け、クリップを広げた物をカットして、要に最適な長さに調節した物を指し込んで、端部分を軽く折りたためば格安な扇子のサンプルが完成です。